日本にDC(企業型確定拠出年金)が制度化されたのが2001年。
最も早く制度として導入したのが2002年のファーストリテイリングです。
そのとき、当時の柳井社長は「社員にどんなメッセージを送りたいですか?」という問いに対して以下のように話したそうです。
「社員の企業への貢献に対しては、即時払いの報酬で応える。その報酬を老後に備え
て蓄えたい社員もいれば、いま使いたい社員もいるだろう。それを決めるのは社員
本人。自分の人生やライフプランは社員が自分で考えることで、会社が決めること
ではない。だから確定拠出年金に加入するか、加入しないかも社員が自分で決めて
ほしい。自分の将来を自分で考える力を当社は社員に求めている。」
柳井社長は当時、日本では投資教育が皆無であったこと、また、これからの時代はそのスキルが必須になることを知っていたからこそ、会社が投資教育をバックアップすることで、「先を見つめ、考える」力・・・つまり「クリエイティブ力」を社員につけてもらおうと考えたのではないでしょうか。