日時:2024年11月9日(土)午後~10日(日)午前
会場:オンライン開催

ご挨拶

専門医部会フォーラムを5年ぶりにオンライン開催します!

 日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)専門医部会は、家庭医療専門医の諸活動を支援することを目的として2014年に発足、その翌年から専門医部会フォーラムを開催して専門医の知見を高め、交流を深めて参りましたが、2019年を最後に開催を中断していました。

 その2019年は、新家庭医療専門医制度がスタートし、COVID-19によるパンデミックが始まった年でもあります。専門医部会フォーラムが開かれない間にも、総合診療専門医の誕生、かかりつけ医機能報告制度の開始など、プライマリ・ケアに対する期待とニーズが高まり続けています。
 久しぶりの開催となる専門医部会フォーラムでは、新家庭医療専門医制度の現状や課題を振り返り、今後の家庭医療専門医はどのような道を歩んでいくのか、草場先生や前野先生と共に議論していきます。また、教育・研究・生涯学習・リクルートなどに関する企画も同時開催します。
 専門医部会フォーラムと銘打ってはいますが、専門医以外の方の参加も歓迎いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております!

専門医部会代表 近藤 猛
同 副代表 飯島研史
同 副代表 加藤 寿
同 担当理事 喜瀬守人

概要

【専門医部会フォーラム2024】

  • 主催  :一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会、同専門医部会
  • 日時  :2024年11月9日(土)15時30分〜10日(日)12時40分 
  • 開催  :完全オンライン開催
  • 参加費 :6,000円
  • 参加資格:制限なし
    • 名前のとおり家庭医療専門医がメインターゲットのイベントですが、内容に興味のある方であればどなたでも参加できます。
    • オンライン開催のため、メール連絡やネット決済、ウェブ会議参加など、一定のインターネットスキルが必要です。
  • 認定単位:
    • 専門医、認定医更新のための生涯学習単位 : 5単位
    • 専攻医OFF-JTのための単位 : 
      • 全体講演1:新家庭医療専門医を振り返る 0.5単位(臨床)
      • 全体講演2:新家庭医療専門医の未来を考える 0.5単位(臨床)
      • ポートフォリオ指導FD 1.5単位(教育)
      • 専門医更新制度の見直しに関する提案と意見交換 1.5単位(教育)
      • 家庭医療専門医による臨床研究ネットワーク 1.5単位(研究)
      • 専門医みんなで考えるリクルート戦略 1.5単位(マネジメント)
    • 薬剤師のための単位 : 申請中

  • 申込締切:延長しました!!11月5日(月)午前9時まで!


タイムテーブル

11月9日(土)
  • 15:30-15:50 開会挨拶 専門医部会紹介
  • 16:00-17:30 全体講演1 「新家庭医療専門医を振り返る」
  • 17:50-19:20 分科会「ポートフォリオ指導FD」または「専門医更新制度の見直しに関する提案と意見交換」
11月10日(日)
  • 09:00-10:30 分科会「家庭医療専門医により臨床研究ネットワーク」または「専門医みんなで考えるリクルート戦略」
  • 10:50-12:20 全体講演2 「新家庭医療専門医の未来を考える」
  • 12:30-12:40 閉会挨拶



全体講演

【全体講演1】 新家庭医療専門医を振り返る
メインスピーカー:前野哲博先生(筑波大学地域医療教育学、JPCA副理事長)
企画責任者  :喜瀬守人(家庭医療学開発センター/久地診療所)

 日本専門医機構による専門医制度が2018年から開始され、それに併せて新しい家庭医療専門医制度が立ち上がった。いわゆる2階部分に該当するものとして構想され、プログラムの質を保証するため、2020年4月にはWONCAの国際認証を受審して推奨(endorsement)を受けた。研修の質を高めることで、より多くの若い医師に総合診療・家庭医療を選択してもらいたい、という戦略だったといえる。
 2024年現在、総合診療専門医を取り巻く環境はどうなっているか。専攻医にとっては?専門医取得後のキャリアプランは?他の領域別専門医からの評価は? 学会が選択した戦略はどうだったのか、振り返る機会としたい。


【全体講演2】 新家庭医療専門医の未来を考える
メインスピーカー:草場鉄周先生(北海道家庭医療学センター、JPCA理事長)
企画責任者:近藤猛(名古屋大学附属病院総合診療科、JPCA専門医部会代表)

今までの議論の繰り返しになるが、プライマリ・ケアのニーズは高まっている。その中で家庭医療専門医の果たす役割のひとつとして、現在構想されているのがかかりつけ医機能報告制度である。この新制度がどのように我々の立場や役割を変えるのか、議論する場としたい。
 一方で、家庭医療専門医を増やすという視点で考えたとき、課題も多くある。臓器別専門医と比べて、家庭医の成長は見えづらい。扱う課題が多様で未分化・不確実な問題を含み、研修でも複数の専門領域をローテーションしなければならないため、指導のスキルやプログラム運営にも工夫が必要である。専攻医やプログラムへの支援は、さらに強化が必要である。また、総合診療専門医と家庭医療専門医の差異が分かりにくくなっている現状で、総合診療専門医しか取らないといっている専攻医にどうやって家庭医療専門医の魅力を伝えるか、いわゆる2階部分のニーズや役割がどこにあるのかなどについても整理が必要である。
 家庭医療専門医の魅力はどこにあるのか。ポートフォリオは確かにとっつきにくい教育技法かもしれないが、本人の成長にフォーカスした、ユニークかつ本質的な成果物を作ることができる。ポートフォリオ作成によって得られることをさらに明確にしたい。臨床領域としては複雑性を扱うことや卓越性の実践、学際領域や医療政策との関わり、災害支援など独自の取り組みについても触れたい。


分科会

11月9日(土)17:50-19:20

【WS】 ポートフォリオ指導FD
  企画責任者:藤原和成(出雲家庭医療学センター/大曲診療所)
  • 家庭医療専門研修を修了できない要因として、ポートフォリオを完成できないということが一番に挙げられている。専攻医がポートフォリオ作成に困難を感じるのは、指導医の指導力にも課題があるためではないか。特に作成が難しいとされる「未分化な健康問題」「SDHとアドボカシー」などの指導力向上を目的とする。

【WS】 専門医更新制度の見直しに関する提案と意見交換
  企画責任者:上野暢一(豊生会元町総合クリニック) 玉野井徹彦(山口大学医学部附属病院総合診療部)
  • 現在の専門医更新制度は、旧日本プライマリ・ケア学会の制度を引き継いだものであり、ポートフォリオの選択肢が専攻医と解離している、多様なキャリアに対応した制度設計になっていない、など課題が多い。この企画では、現専門医の資格更新に対する意識と現状についてまとめ、新たな専門医更新制度についていくつかの案を出すことで、成人学習理論に則った専門医の生涯学習に資する制度を専門医自身で作るための助けとしたい。

11月10日(日)09:00−10:30

【WS】 家庭医療専門医による臨床研究ネットワーク
 
 企画責任者:山梨啓友(長崎大学病院総合診療科/感染症内科 同熱帯医学研究所臨床感染症学分野)
  金子惇(横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 浜松医科大学地域家庭医療学講座)
  • 家庭医療専門医が臨床現場で研究活動をするためには、臨床現場における労力の軽減や研究リソースへのアクセス改善が必要である。プライマリ・ケア研究を支援する体制として臨床研修ネットワーク(PBRN: Practice-Based Research Network)がある。これから研究活動に関わりたいと考えている家庭医療専門医が臨床研究に関する組織に参画しやすい環境を作るために、国内外のPBRNの現状を共有し、専門医部会フォーラムへの参加を通じた情報共有の仕組みを提案したい。

【WS】 専門医みんなで考えるリクルート戦略
  企画責任者:岩間秀幸(亀田ファミリークリニック館山)
  • 総合診療医・家庭医をどうすれば増えるだろうか? 総合診療を選んだ専攻医が全体の3%、家庭医療の研修に進む人材はさらに少ないという課題に、私たちは直面している。本セッションでは、先進的なリクルート活動に取り組む施設の専門医をファシリテーターとして、家庭医に興味を持つ人の裾野を拡げ、見学や実習に訪れた医学生・初期研修医を確実に採用するための、具体的なリクルート戦略を考えていく。

お申し込み

参加日数に関わらず費用は同一です。
お支払いは、クレジットカード、Paypalがご利用いただけます。「Paypalで支払う」を選択してください。
商品名 価格(税込)
参加費
6,000円
商品合計
お支払い方法
合計 円(税込)
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参加予定日
現時点でのご予定を選択してください。参加費用は1日のみの参加でも2日間参加でも同一です。
参加予定分科会
現時点のご予定を選択してください。11月9日、10日とそれぞれ選択をお願いします
資格
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